【経験談】コロナ禍のGCU入院生活 〜母乳配達編〜

こんにちは、まかろんです。


通常であれば、生まれた後から母子同室で赤ちゃんのお世話が始まると思います。
母乳も赤ちゃんが生まれてから少しずつ分泌されるのですが、基本的には赤ちゃんが吸ってくれないと母乳はたくさん出るようにはなりません。

私の場合、当然母子同室とはいかなかったので、自分で母乳を搾乳し、GCUにいるムスメに届ける日々が始まりました。

搾乳した母乳を届ける生活の始まり

赤ちゃんへの授乳方法には一般的に完全母乳(完母)と混合栄養(混合)、そして完全ミルク(完ミ)があります。
私は自分の体調不良等で母乳をあげられないこと、誰かに預けることを見据えて、母乳が出るのであれば、母乳メインで必要な時にミルクを足す混合で育てていきたいなと考えていました。

しかしながら母乳がスムーズに出るようになるには、生まれてからすぐ赤ちゃんにたくさん吸ってもらうことが必要になります。
産後助産師さんの母乳マッサージにより少しずつ母乳が出るようになった私は、免疫獲得のために初乳だけはムスメに届けたいとの一心で必死に搾乳をしていました。

母乳は、出産から3日頃のものを初乳、3~6日頃のものを移行乳、7日頃以降のものを成乳と呼びます。特に初乳はタンパク質の量が多く、濃いクリーム色をしていて粘度が高いことが特徴であり、免疫成分(特に異物の侵入を防ぐIgAという免疫物質)が成乳の3倍含まれています。

https://www.macrophi.co.jp/special/2056/

搾乳は痛みと辛さとの戦い

ちなみに私が受けた母乳マッサージは痛かったです。しかも搾乳すると後陣痛により子宮がずんずんと痛む…正直3時間に1回の搾乳はきつくて辛い作業でした。
3時間おきでなくても、と思う方もいらっしゃるかと思いますが、私の場合、産後2~3 日目からは3時間もすると胸が張り、搾乳をしなくては胸が硬くなり痛くなってしまいました。
それにこまめに絞る方が母乳の出が良くなると聞いたため、こまめに絞ることを意識していました。夜中は赤ちゃんが泣くわけではないので、自分でアラームをかけて眠い目をこすりながら搾乳する日々でした。

赤ちゃんに吸ってもらえず、自分で搾乳するの…虚しくて悲しい。(泣)

当時の自分は産後のガタガタのメンタルの中、周りの親子は赤ちゃんと一緒に過ごせて直接授乳できるのに私は自分で搾乳しなければいけない虚しさで落ち込んでいました。
今考えるとそんなふうに考える必要は全くないんですけどね。

そんな中搾乳した母乳がこちら。

産後3日目の初乳。少しずつ量も増えてきて、頑張って搾乳した記念に写真を撮ってました。(笑)

搾乳した母乳は、写真のように清潔な母乳バッグに移し替え、すぐに冷凍させます。GCUでは冷凍して届けたものを看護師さんが解凍し、哺乳瓶に移してムスメに飲ませてくれます。

限られた時間での面会

コロナ禍により面会時間は1日1時間のみ。私たち夫婦が面会している時間のほとんどは、ムスメへの授乳の時間となります。私もムスメも1日1回だけしか授乳の練習をする時間がないので、ムスメが疲れない程度に一生懸命母乳を吸ってもらいました。
ただムスメはちょっと吸っては疲れるのか、すぐ眠ってしまうことが多く、片方数分吸っては寝るので起こしながらもう片方を、ということを繰り返していました。
看護師さんのサポートも入ってくださり、片方飲んだらどれくらい飲めたかということで、細かく体重を計りながら進めていきました。

たくさん飲める日もあればそうでない日もあり、まさに日進月歩。

なかなか増えない体重に正直焦りもありました。お腹の中にいればもっと順調にすくすく大きくなっていたのになと思うこともありましたが、今は自分の体も休ませてもらっているんだなとプラスに考え、何とかムスメの退院の日まで毎日GCUに通い詰めました。

最新情報をチェックしよう!